クーラントポンプでよくある問題

SKFの整備技術2023-01-16

クーラントポンプ(通常はベルト駆動の遠心ポンプ)は、自動車の冷却システムの心臓部です。ポンプはエンジンの稼働中システム全体に冷却液を循環させ、エンジンの最適温度を維持します。 

クーラントは、熱交換器を通過するオイルやEGR(排気ガス再循環)バルブなど、車両の他の部分にも影響を与えるため、クーラントポンプは自動車が正常に機能する上で重要なシステムとなります。

以下で、クーラントポンプシステムに影響を及ぼすような、よくある問題を確認してみましょう。

シール剤の使いすぎ

クーラントポンプにガスケットが使用されていない場合は、ポンプとエンジンブロックの密封にペーストを使用します。ポンプ内部のシール損傷を防ぐためには、適切な量のペーストを塗布することが重要です。ペーストの量が多すぎると、システム内が汚染され、メカニカルシールが損傷する恐れがあります。これによりクーラントポンプの漏れが発生しやすくなり、それがエンジン運転に影響を与え、さらなる損傷やエンジン故障を引き起こすおそれがあります。

ガスケットやOリング等の静的シールを使用したクーラントポンプには、ペーストを使用しないでください。

ペーストの量が多すぎると、システム内が汚染され、メカニカルシールが損傷する恐れがあります。

クーラントが汚染されているか、不適切

動的シールは、クーラントポンプの「ウェット」領域と「ドライ」領域を分離します。シールが正しく機能するためには適切で清潔なクーラントが必要だ、という理解が重要です。汚れや他の小さな粒子によりシールに傷が付き、クーラントポンプの寿命を大幅に短縮させるおそれがあります。 

新たに取り付けたクーラントポンプのシールは、ドレン穴からわずかに漏れることがありますが、クーラントが不適切だったり汚染があったりすると、それ以上の漏れを起こし、問題となるおそれがあります。シリンダヘッドのガスケットの漏れや水冷式EGRからの内部漏れは、クーラントの汚染がよくある原因です。それにより他の部品が損傷し、エンジン内部の欠陥につながるおそれがあります。

クーラントは絶対に混ぜないでください! 異なる種類のクーラントを混合すると、重大な技術的問題が生じるだけでなく、危険な化学混合物が生じ、危険な状態になるおそれがあります。

クーラントは絶対に混ぜないでください! 異なる種類のクーラントを混合すると、重大な技術的問題が生じるだけでなく、危険な化学混合物が生じ、危険な状態になるおそれがあります。